

フリーランスエンジニアの手取りってどれくらいなの?
売り上げが多くて、手取りが少ないイメージだけど、どうすれば手取りを増やすことができるのか教えて欲しい!
フリーランスエンジニアは、個人事業主なので、売り上げと収益(手取り)と言うものが存在します。
例えば、月の売り上げが100万円でも、そのまま100万円が手取りになるわけではなく、様々な費用が引かれて手取りになります。

手取りを増やすにはどうすればいいの〜?
そこで本記事では、フリーランスエンジニアの手取りの相場や、手取りの計算方法、手取りを増やす方法(節税対策)についてご紹介するので、フリーランスエンジニアの人は必見です!
- フリーランスエンジニアの手取りの相場が知れる
- フリーランスエンジニアの売り上げと手取りの計算方法が知れる
- 手取りを増やす為の節税対策が知れる
フリーランスエンジニアの手取りはいくら?

実際にフリーランスエンジニアの手取りはどれくらいなのでしょうか?
売り上げは個人のフリーランスエンジニアによって異なるので、年収600〜1000万円の幅での手取り額をご紹介します。
年収 (円) | 6,000,000 | 7,000,000 | 8,000,000 | 9,000,000 | 10,000,000 |
---|---|---|---|---|---|
経費 | 600,000 | 600,000 | 600,000 | 600,000 | 600,000 |
所得税額 | 329,888 | 512,457 | 695,043 | 877,608 | 1,061,667 |
住民税額 | 388,694 | 479,979 | 571,271 | 662,554 | 748,116 |
国保 | 380,792 | 467,878 | 554,971 | 642,055 | 723,681 |
国民年金 | 196,000 | 196,000 | 196,000 | 196,000 | 196,000 |
消費税 | 0 | 0 | 0 | 0 | 400,000 |
手取り年収(円) | 4,104,626 | 4,743,687 | 5,382,715 | 6,021,783 | 6,270,536 |
(出典:手取りはいくら? フリーエンジニアの年収と手取りの関係)
フリーランスエンジニアの年収と手取りの関係はこのようになっており、年収に対して6~7割程度が手取りになるイメージです。
日本は累進課税制度なので、年収が高い人には所得税の割合が高くなっているので、年収600万円と1000万円を比較してみると、所得税の額に700万円もの差があります。

え〜〜!こんなに稼いだのに、手取りはこれだけ??
レバテックフリーランス の調査によると、フリーランスエンジニアの平均年収が862万円なので、手取り額平均は550万円前後だと分かります。
- フリーランスエンジニアの手取り額は年収の6~7割
- フリーランスエンジニアの平均手取り額は550万円前後
フリーランスエンジニアの手取りを会社員と比較
IT企業に勤める30代のエンジニアの平均年収は約600万円と言われており、額面の約8割が手取り額となるので、会社員エンジニアの手取りの平均は約480万円くらいです。
ではフリーランスエンジニアと会社員エンジニアの手取り額を比較してみましょう!
会社員エンジニア | フリーランスエンジニア | |
年収(額面) | 6,000,0000円 | 6,000,000円 |
控除額 | 1,200,000円(2割程度) | 1,900,000円(3割程度) |
手取り | 4,800,000円 | 4,100,000円 |

なんてこった〜!会社員エンジニアの方が手取りが多い!!
同じ年収で会社員エンジニアとフリーランスエンジニアを比較してみると、会社員エンジニアの方が手取り額が多いことが分かります。
フリーランスエンジニアは稼げるのがメリットでもありますが、会社員以上に手取り額を増やそうと思うと、年収(額面)を増やすか節税対策をする必要があります。
フリーランスエンジニアが年収600万円の会社員と同じ手取りを得ようと思うと、年収を+100万円の700万円くらいを稼がないといけないのです。
フリーランスエンジニアの手取りの計算方法

フリーランスエンジニアの手取りは基本的に以下の式で計算ができます。
手取り=売り上げー控除額(税金+保険など)
フリーランスエンジニアの売り上げから控除されるものは以下のものがあります。
所得税 | 所得金額に応じて5%~45%の間 |
住民税 | 前年の所得の10% |
国民年金 | 一律16,340円/月 |
国民健康保険 | 前年の所得による(地域、扶養数) |
消費税 | 売り上げが1,000万円を超えると支払う |
フリーランスエンジニアが支払わなければならないものはこのようになっています。
会社員であれば、会社が負担してくれたりするので、フリーランスと比較すると控除額が少なくなります。
フリーランスエンジニアの手取りを増やす方法

フリーランスエンジニアは控除額が多い為、手取りが少ないことが分かりました。
では、手取り額を増やすにはどうすればいいのでしょうか?
フリーランスエンジニアが手取り額を増やす方法は以下の3つです。
- 経費を計上する
- 開業届を提出し青色申告する
- 海外で法人を設立する
経費を計上する
まず始めに、フリーランスエンジニアは業務をする為に、必要な支出を経費として計上することで、所得を減らし、税率を下げることができます。
- パソコン
- パソコン周りの周辺機器
- インターネット・通信費
- 交通費
- 電気代
- 書籍や勉強に使う教材
- 広告費
- サーバー・ドメイン費
- 家賃やレンタルスペース費
基本的に、仕事で使用する目的で購入したり消費したりするものは、経費として落とせるので、忘れずに領収書を保管しておきましょう!
フリーランスエンジニアが経費にできるもの集めました。【節税対策しよう!】
開業届を提出し青色申告する
フリーランスエンジニアは開業届を提出する義務はありませんが、開業届を提出することで青色申告ができるようになり、青色申告特別控除といって最大65万円の控除が受けられます。

最大65万円の控除が受けれるのでやらない理由はないですね!
他にも開業届を提出すると得れるメリットがあるのでご紹介します。
- 青色申告特別控除で最大65万円の控除が受けれる
- 同一生計の家族に給料を支払った場合、経費にできる
- 売掛金や未収金がある場合、年末の残高の5.5%までを貸倒引当金として計上し、必要経費にできる
- 事業で赤字が出た場合、その赤字分を翌年以降3年間にわたって繰り越せる
- 30万円未満の少額減価償却資産を取得した場合、取得価額全額を経費にできる
- 屋号を取得できる
- 屋号で銀行口座の開設が可能
- 屋号で請求書を発行できる
(参考:初心者でも大丈夫!フリーランスが青色申告をスムーズに行うコツ)
開業届を提出すると、フリーランスにとって有利なことが多いので、できれば申請するようにしましょう!
海外で法人を設立する
フリーランスとして日本で法人化した場合は、法人税が約23%と世界でも14番目に高い税金を国に納めなければなりません。
世界には法人税が低い国というのが存在し、そこに法人を設立することで、節税対策ができます。
まだ概算なのですが、2019年の売上公開です😌
— マナブ@バンコク (@manabubannai) December 20, 2019
海外法人なので、英語表記になります。リスト内に「Gross Profit=売上」の項目があります。つまり「売上は9,100万円」です。そして一番下に「Net Profit=利益」があります。つまり「利益7,200万円」です。利益率は80%くらいでした pic.twitter.com/VFKWvMXsLI
例えば、フリーランスのマナブさんも海外に法人を設立しており、節税対策をされています。
利益率が80%なので、一般的なフリーランスよりも手取り額が多いことが分かります。
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手取りの計算や確定申告はソフトを使おう!

日々の経理管理や、確定申告には会計ソフトfreeeがおすすめです!
フリーランスエンジニアは、エンジニア業以外にも、請求書の発行や経費の管理、確定申告など慣れない作業をする必要があります。
税理士に依頼するのもいいですが、費用が高いのでなるべく抑えたいところですよね!
freeeでは、税務の知識がない人でもガイドに沿って入力するだけで、確定申告の書類や請求書の作成ができます。
- クレジットと連携して明細を全て管理
- スマホでも管理できてスキマ時間に作業
- 確定申告書の作成は、質問に答えていくだけでOK
- 会計、税務、確定申告はこれ一つでOK

freeeの支出も業務に必要なものなので経費として計上できます!
まとめ:フリーランスエンジニアの手取りは年収の6~7割
いかがでしたでしょうか!
意外にもフリーランスエンジニアの手取りがくが少ないことがお分かりいただけたと思います。
本記事で紹介した、節税対策をしてなるべく手取り額を増やすようにしましょう!
- フリーランスエンジニアの平均手取り額は550万前後
- 手取りを増やすには節税対策をしよう!
- freeeを使って、自分の経理管理をしよう!
