

- IT業界に少し興味があるけど、どんな業界なのかよく分からない!
- 実際にIT業界で働く人から、IT業界の職種や仕事内容、年収、有名企業などを教えて欲しい!
注目の業界としてIT業界があり、今後も成長することが予測されており就職したい業界ランキングでも上位を獲得しています。
IT業界という言葉はよく聞くけど、実際にどんな仕事をしているのか?プログラミングのスキルが必要なのか?など分からないことが多いと思います。

僕はIT系の仕事をフリーランスしており、大学を卒業したら大手IT企業のサイバーエージェントで働く予定です!
そんなIT業界に精通している大学生の僕が、大学生でもわかりやすいように、IT業界について網羅的に解説をします!
本記事を読めば、IT業界についての基礎知識はバッチリだと思うのでぜひ最後までご覧ください!
✔︎本記事の内容
- IT業界にはどんな業種があるのか?
- IT業界に就職するにはどんなスキルが必要か?
- IT業界に向いている人の特徴
IT業界はB to B とB to Cに分けられる

IT業界は大きく分けて「B to B」 と「B to C」の企業に分けることができます。
- B to B:企業が企業向けに価値を提供する
- B to C:企業が一般消費者に価値を提供する

IT業界を志望する人は、企業の問題をITで解決したいか、ITで世の中を変えたいのかを明確にするようにしましょう!
B to BのIT企業であれば、企業向けのソフトウェアを開発したり、企業の問題をIT技術を用いて解決します。
B to Cの企業は、メルカリやLINEのように、一般消費者向けにプロダクトを開発します。
IT業界はB to B とB to Cの企業に分けることができますが、さらに細分化すると以下の6つの業界に分類できます。
✔︎IT業界における6つの分野
- 自社開発(アプリ開発)
- インターネット・Web業界
- ハードウェア業界
- ソフトウェア業界
- SIer・システム開発業界
- 通信業界
IT業界と言っても様々な分野があるので、慎重に選ぶ必要があります!
「IT業界って働き方がいいんでしょ?」「IT業界は年収がいいイメージ」
このように思われると思いますが、このようなイメージはIT業界全体に言えることではありません。
一部の分野では、きつい労働環境にあったり、イメージしていた仕事環境でない場合があるので、それぞれの仕事内容や特徴を見ていきましょう!
自社開発(アプリ開発)

自社開発(アプリ開発系)の企業は、B to Cのビジネスで主に自社でアプリやITサービスを開発して、一般消費者に対して価値を提供します。
なので、自社でニーズや市場を分析したりして、適切なアプリを開発する必要があります。
取引相手などはおらず、自社のサービスだけで売り上げを立てているので、最先端の技術を用いている場合が多いです。

IT系のスタートアップ企業などもアプリ開発系の企業が多いです!
- 自社サービスの売り上げ
- 最先端の技術を用いている
- エンジニアのレベルが高い
✔︎有名なアプリ開発系企業
- LINE
- サイバーエージェント
- メルカリ
- Yahoo!
アプリ開発の仕事内容
アプリ開発の仕事内容としては、アプリを開発することはもちろん、サービスの企画や、リリース後のマーケティングや改善もあります。
アプリ開発系の企業は、いかに多くのユーザーを獲得して売り上げをあげれるかが重要なので、サービスの設計やマーケティングの方が重要だったりもします。
- プログラミング
- UI/UXデザイン
- マーケティング
- 市場、競合調査

PM(プロジェクトマネージャー)が中心となって、エンジニア、デザイナー、マーケターと共にアプリを開発します!
アプリ開発業界の年収

求人ボックスの統計によると、アプリ開発系の企業のエンジニアの平均年収は550万円となっています。
アプリ開発系の企業は、高い技術スキルを持ったエンジニアの需要が非常に高いので、その分年収も高くなります。

アプリ開発業界では、高度な技術のエンジニアの希少価値が高いので、転職で年収が上がる可能性が高いです!
✔︎アプリ開発系に向いている人
- to Cのビジネスに携わりたい人
- 最先端の技術に触れたい人
- 裁量権を持って仕事に取り組みたい人
Web制作業界

Web制作業界は、企業のホームページを作成したり、ESサイトを開発したりクライアントワークを主に行うB to B のビジネスです。
つまり、クライアントからの収入でマネタイズしている業界になります。
エンジニアの技術レベルで言うと、アプリ開発系よりは劣る部分があり、どちらかと言うとWebディレクターやデザイナーの方が重宝される業界です。

Web制作業界はクライアントワークなので、納期があったり、残業を強いられることも多いです!
- クライアントワークがメイン
- WebサイトやESサイトなどを制作する
- 最先端の技術は少ない
- Webディレクター、デザイナーの希少価値が高い
- 納期に迫られる、残業が多い
✔︎有名なWeb制作系の企業
- LIG
- チームラボ
- カヤック
- グッドパッチ
Web制作業界の仕事内容
Web制作はクライアントの要望に対して、ホームページや、ESサイトを作成します。
基本的にはWebディレクターを中心に、デザイナーやコーダーがプロダクトを作成して、確認・テストを行い納品します。
- Webデザイン
- コーディング業務(WordPress、JavaScript、HTML/CSS)
- クライアントワーク
- テスト・チェック
- 進捗管理

Web制作業界は、いかに効率よく成果物を作成して、納品するかが重要なので、Webディレクターが重要なポジションです。
Web業界の年収

求人ボックスの統計によると、Web制作でも上流工程になるWebディレクターの平均年収は482万円です。
Web業界はクライアントワークになるので、自社開発の企業よりも年収は少なくなっています。

取引先が大手企業や、財力がある企業の場合は平均年収がもう少し上がる場合があります!
✔︎Web制作業界に向いている人の特徴
- Webサイト制作に興味がある人
- 将来的にWeb系のフリーランスに独立したい人
- 客観的に物事を判断できる人
ハードウェア業界

ハードウェア業界とは、パソコン、スマホ、電化製品などのハードウェアの開発を主に行う企業です。
クライアントの要望に対して開発することもあれば、一般消費者に向けても開発をする場合もあるので、企業によってB to BかB to Cかは様々です。

最近ではIot(モノがインターネットに繋がる)の分野が注目されており、さらにハードウェア業界が盛り上がると言われています!
- 電子機器をto B、to Cに対して開発する
- 大手企業が独占している状態
- 新規参入が難しい
- 開発・営業が主な仕事
✔︎有名なハードウェア業界の企業
- Apple
- Sony
- 日立
- Panasonic
- 富士通
- TOSHIBA
ハードウェア業界の仕事内容
ハードウェア業界の仕事内容を大きく分けると、理系と文系に分かれます。
理系はハードウェアの開発や、組み込みシステムの開発など技術的な仕事が多いです。
文系の仕事は、営業や企画、販売が主な仕事となり、商品の売り上げを伸ばす試作を考えます。
- ハードウェアの開発業務
- システムの組み込み
- 営業
- 企画・設計
- 販売

ハードウェア業界の仕事は、開発と営業にきっちり分かれます!
ハードウェア業界の年収
ハードウェア業界は、大企業の独占状態となっているので、Sony、日立、Panasonic、富士通などに就職することができれば、年収600万円以上は見込めるでしょう。
しかし、下請けの企業に就職してしまうと、年収は大企業並みには得られず、納期に迫られたり、残業を強いられる場合があります。

ハードウェア業界は、営業よりも技術職の方が年収は高い傾向にあります!
✔︎ハードウェア業界に向いている人の特徴
- モノ作りが好きな人
- 長期的に企業に勤めれる人
- 比較的安定して大企業に行きたい人
ソフトウェア業界

ソフトウェア業界とは、OS(Windows、MacOS)の開発や、アプリケーションソフトなどの開発を行う業界です。
ハードウェアは手に取って扱う物ですが、ソフトウェアはコンピュータの中の製品になります。
ソフトウェア業界もハードウェア同様に、クライアントのニーズに対してソフトウェアを開発するB to B企業と、WordやExcelのような一般消費者向けのソフトを開発するB to Cの企業に分かれます。

ソフトウェアの例をあげると、Adobe社のPhotoshopや、MicrosoftのWord、Excelなどが有名です!
- 自社製品を持っていると強い
- B to BとB to Cの企業がある
- 新規参入しやすい業界
- 開発・営業が主な仕事
✔︎有名なソフトウェア企業
- サイボウズ
- 日本オラクル
- Microsoft
- オービック
ソフトウェア業界の仕事内容
ソフトウェア業界もまた、文系と理系の職種に分類されます。
理系はソフトウェアを開発するエンジニアで、SE(システムエンジニア)が設計した設計書通りにソフトを開発します。
ソフトウェアを開発したものの売れなければ意味がないので、文系は営業やマーケティング戦略を通じて市場にソフトを販売します。
- ソフトウェアの開発
- 営業
- 企画、設計
- 販売

クラウド化により、インストールタイプのソフトではなく、クラウドで動作するソフトウェアも主流です!
ソフトウェア業界の年収

求人ボックスの統計によると、ソフトウェア業界の平均年収は479万円となっています。
自社でソフトウェアを開発している企業であればもう少し年収は高い水準にあります。

ソフトウェア業界も多重下請け構造になっており、下請けの企業は労働環境が悪く、年収も低いです。
✔︎ソフトウェア業界に向いている人の特徴
- モノ作りが好きな人
- 長期的に企業に勤めれる人
- ビジネスに関する問題をITで解決したい人
SIer・システム開発業界

SIer(エスアイアー)とはシステムインテグレーターのことで、主にクライアントワークでシステムを開発するB to Bの業界です。
例えば、金融システム、運輸システム、業務システムなどの比較的大規模なシステム開発から、小規模な開発まで幅広くおこないます。
「SIerはやばい」と聞くことが多いですが、クライアントワークを主に行うので、納期があり、残業も多く、ブラックな企業が多いことでも有名です。

クライアントの抱える問題をシステムで解決するので、自社開発系の企業のように目立つことはあまりありません。
- クライアントワークのB to Bの業界
- 企業の問題をシステムで解決する
- システムに関することならなんでもする
- 多重下請け構造でブラック企業が多い
✔︎SIer業界で有名な企業
- NTTデータ
- 日立製作所
- 伊藤忠テクノソリューションズ
- SCSK
SIer・システム開発業界の仕事内容
SIerはシステムにおける業務を全て担うことが多く、開発だけでなく、保守運用や、設計、企画などもおこないます。
営業がクライアントのニーズをヒアリングして、SEが設計書を作り、エンジニアがそれを元にシステムを開発するような流れです。
- システム開発
- システムの保守・管理
- 営業
- 企画、設計
- テスト、チェック

このようなクライアントワークや、テストやチェックなど地味な作業が非常に多いです!
SIer・システム開発業界の年収
SIer業界の年収は、勤める企業によってさまざまです。
例えば、NTTデータ、日立製作所などの大手SIerのエンジニアとして働けば、年収1000万円はいくレベルです。
しかし、SIerは多重下請け構造なので、下請けになればなるほど年収も低くなります。

SIerに勤務する場合は1次下請けなのか、2次下請けなのかを知った上で企業を選ぶようにしましょう。
✔︎SIer業界に向いている人の特徴
- エンジニアとしてスキルアップしたい
- 大手のSIerに勤務して高い年収を得たい
通信業界
通信業界とは、その名のとおり通信技術を扱う業界です。
例えば、電話・光ファイバー・無線・WiFi・回線などの通信インフラを主に提供します。
通信業界は企業の通信を整備したり、我々が普段使う電話通信やWiFiなども整備するので、B to BとB to C両方のタイプだと言えます。

これからは5G技術が導入されるので、通信業界も盛り上がっています!
- B to BとB to C両方のタイプ
- 通信インフラを主に行う
- IT業界の土台となる重要な業界
- 独占市場である
✔︎通信業界で有名な企業
- ソフトバンク
- NTTドコモ
- KDDI
通信業界の仕事内容
通信業界は、ネットワークを構築する技術系の仕事と、カスタマーサポートや営業などの文系の仕事に分類できます。
5Gなどの新しい通信技術を開発する企業では、研究開発の仕事もあります。
- ネットワークの開発
- セールス
- カスタマーサポート
- 保守、管理

技術系の職につかなければ、IT関連の仕事をすることはないです!
通信業界の年収
有価証券報告書によると、通信業界の平均年収は611万となっています。
技術職と、セールスによって年収は大きく異なり、ネットワークエンジニアや、セールスエンジニアの方が比較的高い年収です。

社会のインフラとなる通信を整備している企業などは、もっと年収が高い場合があります!
✔︎通信業界に向いている人の特徴
- 人を裏で支えることが好きな人
- 世の中のインフラに携わりたい人
- インフラを支える責任感が強い人
IT業界に行くべき理由
「やりたいことがない自分はどの業界に行けばいいのだろう?」
「IT業界をおすすめする理由が知りたい!」
IT業界について詳しく解説しましたが、IT業界の魅力やいくべき理由は何でしょうか?
個人的には何かやりたいことがない人はIT業界に行くべきだと思います。
IT業界に行くべき理由は以下のとおりです。
- ITエンジニアの人材不足が深刻なので市場価値が高い
- 市場自体が伸びている
- 自分で稼ぐスキルが身につく(独立しやすい)

IT業界って何だか特別な人しかいけないイメージですが、全くそんなことはありません!
僕自身も文系出身ですし、最近まではパソコン音痴でした!
これらの理由について詳しく解説します!
ITエンジニアの人材不足が深刻なので市場価値が高い
まず、IT業界でアプリやシステムなどを開発するエンジニアの人材不足が日本では深刻なので、エンジニアの市場価値が高いことが挙げられます。

経済産業省の調査によると、2030年には約59万人ものITエンジニアが不足するだろうと言われています。
つまりITエンジニアの市場価値が非常に高くなるので、仕事に困ることはもちろん、年収も他の業種と比べても高くなります。

特に自社開発の企業はどんどん最先端の技術を取り入れようとするので、高度な技術を持ったエンジニアはもっと希少価値が高くなります!
「将来仕事がなくなるか不安」「いつリストラされるか分からない」
このように不安をを抱える人は、プログラミングスキルを身につけてエンジニアに転職することをおすすめします!
未経験からエンジニア転職できるプログラミングスクール3つ【現役エンジニアおすすめ】
市場自体が伸びている
次にIT業界に行くべき理由として、市場全体が伸びていることが挙げられます。
市場全体が伸びているということは、これからIT企業の売り上げが伸びることにもつながり、結果的に従業員にも恩恵が受けれます。
仮に、衰退市場に身をおくと、企業の売り上げが下がる傾向にあるので、結果的に福利厚生の待遇が悪くなったり、リストラさせらることにもなります。
- AI(機械学習)
- Iot
- AR・VR
- ドローン
- 5G

IT業界でも特に自社の売り上げだけでマネタイズしている企業は、クライアントワークの企業よりも伸び代があるのでおすすめです!
自分で稼ぐスキルが身につく(独立しやすい)
IT業界で実務経験を積むことで、自分で稼ぐスキルが身につきます。
IT系のスキルを持っていると自分で独立しやすく、特にプログラミングスキルを持っていれば、いろんな企業から引っ張りだこになります。
これからの時代何があるか分からないので、自分で稼ぐ力を持っておくことは非常に重要です。
IT業界で経験をつめば、以下のような自分で稼ぐスキルが身につきます。
- プログラミング
- Webマーケティング
- UI/UXデザイン
- Web制作スキル
- インターネット広告

これらのスキルを持っておけばフリーランスとしても活動することが可能です!
「将来的にはフリーランスになりたい!」「自分で起業したい!」
このように考える人は、IT業界で働いてスキルを身につけることをおすすめします。
まとめ:IT業界で市場価値の高い人材になろう!
IT業界と一括りにされて認識されがちですが、IT業界にもいろんな分野があり、それぞれによって仕事内容や待遇も異なります。
個人的に最もおすすめの分野としては、自社開発(アプリ開発)の企業がおすすめです!
最先端の技術を使っており、クライアントに依存せずに新しいことをどんどんできるので、仕事に対してもやりがいを感じるでしょう!
✔︎まとめ
- IT業界はさまざまな分野に分かれる
- 多重下請け構造の企業に行くのはおすすめしない
- IT業界に行けば市場価値の高い人材になれる