

- これからWebサイトを作成しようと思うけど、ドメイン、サーバーが必要らしい。。。
- サーバ・ドメインについてまったく分からないので初心者でも分かるように解説してほしい!
Webサイトや、WordPressでブログを作成する上で欠かせないのが、サーバーやドメイン、データベースの知識です。
これらはITインフラと呼ばれており、Webサイトを運用するための土台となるもので非常に重要な役割があります。

サーバーやドメインの知識は必要不可欠なので、この記事を読んで完璧にマスターしましょう!
ITインフラは知らない単語や、難しい説明が使われて、初心者の方は理解しにくいと思うので、動画や図解を用いながら解説します。
本記事では、サーバー、ドメインなどのインフラ関連について初心者の方でもわかりやすく解説するのでぜひ最後までご覧ください!
✔︎本記事の内容
- サーバ・ドメインとは?
- サーバー・ドメイン・データベースの関係性
- Webサイトが表示される仕組み
サーバーとは?

サーバーとは簡単に言うと、クライアント(PCやスマホ)からのリクエスト(要求)に対して、情報や処理結果を提供するコンピュータのことです。
この記事をご覧のあなたがクライアントで、この記事にたどり着くまでにGoogleで検索して、URLをクリックしたと思います。
その裏側にはサーバーが存在し、あなたのリクエストに対して、適切なレスポンスを返しているのです。
サーバーの種類
サーバーには様々な種類が存在し、サーバーによって役割やできることも違います。
初心者の方が知っておきたいサーバーの種類は以下の5つです。
- Webサーバー
- AP(アプリケーション)サーバ
- データベースサーバー
- メールサーバー
- DNSサーバー
それぞれのサーバーについて詳しく解説します。
Webサーバー

これからWordPressなどでWebサイト運営をする人が抑えておきたいのが「Webサーバー」です。
Webサーバーとは、クライアントのWebブラウザ(GoogleChrome、Internet Explorer)からのリクエストに対して、HTML・CSSファイルなどを返すサーバーのことです。

この記事をご覧の人は、Webブラウザを使用して閲覧しているので、Webサーバーを使用していることになります!
AP(アプリケーション)サーバ

Webアプリケーションサーバでは、Webサーバからのリクエストをバックエンド言語(Java、Ruby、PHP)などを実行して処理します。
つまり、ただ単純なHTML/CSSを使ったWebサイトでなく、WordPressでのブログサイト、ECサイトなどの動的なサイトはこのAPサーバーが用いられています。
データベースサーバー

データベースサーバー(DBサーバー)とは、主にデータの管理を行っているサーバーで、Webサイトに必要なデータや商品データなどを保存しています。
Webアプリケーションは必要であればデータベースにアクセスし、必要なデータの抽出や加工処理を実行します。
メールサーバー
メールサーバーとはメールを送受信するために利用されるサーバーのことです。
メールサーバーは主に2つのサーバーから成り立っています。
- SMTPサーバー:メールの送信や配送を行う
- POP3サーバー:メールの受信を行う
Webブラウザ上で動作する、Gmailやyahoo mailを運用するのであれば、さらにWebサーバーを連携させる必要があります。
DNSサーバー
DNS(Domain Name System)サーバーとはIPアドレスとドメインを結びつけるためのサーバーです。
IPアドレスとはスマホやPCなどの機器を識別するために割り当てられて番号のことで、192.36.87.81のように番号が振り分けられています。
この番号は覚えるのが非常に手間なので、ドメインと呼ばれる(後ほど詳しく解説)インターネット上の住所(hikopro.comなど)と紐付けて使用します。

もっとわかりやすく言うと、IPアドレスは地図の座標、ドメインは住所になります!
その際に、IPアドレスとドメインを関連つけるのがDNSサーバーの役割です。
レンタルサーバの種類
今までご紹介したサーバーを利用するには、レンタルサーバーを利用するのが一般的です。
サーバーを一から自分で構築するとなると非常に難易度が高くセキュリティ面でも弱くなるので、専門知識が豊富な企業のサーバーをレンタルします。
レンタルサーバーには4つの種類が存在し以下のようなものがあります。
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- VPS(仮想専用サーバー)
- クラウドサーバー
これらの4つのレンタルサーバーの違いについて詳しく解説します。
共用サーバー
共用サーバーとは、運営業者が持つレンタルサーバーを、複数のユーザーが共有して利用するサーバーです。
サーバーの管理はすべて、ノウハウが豊富にある業者が行ってくれるので、安全でかつ安く利用できるのが特徴です。
- 運営業者が持つレンタルサーバーを利用
- 安全に使用できる
- レンタル費用が安い
- 個人のサイト運営におすすめ
ブログサイトや、Webサイトを運営する場合は共用サーバーで問題ありません。
共用サーバーで最も有名なのが、Xserver です。
専用サーバー
専用サーバーとは、サーバーを一台専用で所有して利用します。
つまり、会社や大きな組織規模でサーバーが必要な時には、この専用サーバーが用いられる場合が多いです。
- 専用なので自由にカスタマイズできる
- サーバーへの負荷が低い
- インフラ関連の専門知識が必要
- セキュリティが高い
何か大規模なWebサービスを運営したりする場合は、専用サーバーを利用しましょう。
VPS(仮想専用サーバー)
VPS(仮想専用サーバー)は、共用サーバーを複数人で利用しながらも、仮想的に専用サーバーと同じような機能がある仮想的なサーバーです。
共用サーバーと専用サーバー両方のいいところを同時に利用したい人にVPS(仮想専用サーバー)はおすすめです。
- 自由に利用環境を設定できる
- 専用サーバーよりも安い
- セキュリティが高い
- 高度な専門知識が必要
クラウドサーバー
クラウドサーバーとは、クラウド上に作られたサーバーのことです。
つまりインターネット経由でサーバーを利用することを前提としています。
- アクセス数に伴って自由に変更できる
- 従量料金(使った分だけ支払う)
- クラウドサーバー専門の知識が必要
クラウドサーバーはIaaS(Infrastructure as a Service)の分類に属しており、代表的なサービスとしてAWSがあります。
ドメインとは?

ドメインとは簡単に言うと、インターネット上におけるコンピュータや、ネットワークの住所のことを言います。
今皆さんがご覧になっているこのブログのドメインは「hikopro.com」です。

ドメインはインターネット上の住所を示すので、このドメイン(住所)さえ覚えておけば、いつでもサイトにアクセスすることができます!
トップレベルドメインの種類
サイトを訪れると、「ドメイン名+.com」や「ドメイン名+.co.jp」などそれぞれ違うと思います。
この.comや.co.jpはトップレベルドメインと呼ばれるもので、文字列によってドメインの種類が分けられています。
トップレベルドメインによって、そのサイトがどんなサイトなのかも識別することができます。
com | 商業組織用 |
net | ネットワーク用 |
org | 非営利組織用 |
info | 制限なし |
biz | ビジネス用 |
co.jp | 日本国内で登記を行っている会社・企業 |
ac.jp | 学校教育法などの規定による学校 |
他にもまだまだトップレベルドメインは存在しますが、よく見るトップレベルドメインはこのようなものだと思います。

Webサイトや、ブログサイトを作る場合であれば、comを選んでおけば間違いないです!
IPアドレスとDNS

ドメインをもう少し詳しく知るには、先ほども少し触れたIPアドレスと、DNSの知識が必要です。
- IPアドレス:インターネット上に接続された機器の識別番号
- DNS:IPアドレスとドメイン名を関連させる

このhikopro.comのIPアドレスは「183.181.79.106」です!
上記の画像のように、IPアドレスだけだと覚えるのが大変です。
しかし、DNSサーバーを通じてドメイン名を教えてあげることで、ユーザーもどのサイトを訪れているのか分かるようになります。
データベースとは?
ブログ運営や、ECサイト運営する上で欠かせないのが、データベースの存在です。
✔︎データベースとは?
データベースとは、様々なデータ(記事データ、商品データなど)を管理する場所です。SQLと呼ばれるデータベース言語を扱うことで、データの抽出や加工、検索ができ、自由にデータを操作できます。

ブログやECサイトなど、大量の記事データや商品データが必要なサイトであれば、データベースを用いて、データの管理を行う必要があります。
WordPressでサイトを管理する場合は、MySQLと呼ばれるデータ管理システムを用いています。
他にもデータベース管理システムは沢山あり、Oracle Database、PostgreSQLなどがあります。
MySQLはオープンソースのデータベース管理システムなので、誰でも自由に利用することができて、複数のOSで使用可能です。
サーバー・ドメイン・データベースの関係性

サーバー・ドメイン・データベースについの基礎知識が理解できたところで、最後にそれぞれの関係性を見ていきましょう。
サーバー・ドメイン・データベースはマンションで考えると非常にわかりやすいです!
- マンションの棟:共用サーバー
- マンションの一室:共用サーバーのレンタル
- マンションの一室の住所:ドメイン
- 部屋の中の押入れ:データベース

この3つの関係性さえ抑えておけば、基礎的なITインフラの知識はOKです!実際にWordPressでブログサイトや、ECサイトの構築もできるようになります!
WordPressブログの処理の流れ

最後にサーバー、ドメイン、データベースの流れを活用してWordPressブログの処理の流れを見てみましょう!
- クライアントがブラウザからリクエストを送る
- Webサーバーがクライアントのリクエストを受け取る
- PHPの処理が必要な場合、リクエストをAPサーバーに送る
- データベースから必要なデータを取り出す
- Webサーバーに結果を返す
- ブラウザが読み込んで表示する

今ご覧になっているこのブログの裏側ではこのような処理が実行されています!
この流れがなんとなく分かれば、実際にXserver でサーバーをレンタルしてWordPressでブログを始めてみましょう!
まとめ:サーバー・ドメインはWebサイトの土台
いかがでしたでしょうか!
サーバーや、ドメインは裏側の部分なのでイメージしにくいですが、図やイラストを用いて解説したので何となくイメージは掴めたかと思います。
最近ではAWSやXserver などサービスを利用してサーバーなどを構築するのが一般的なので、そこまで専門的な知識は必要ありません!
✔︎まとめ
- サーバーはリクエスト(要求)に対して、情報や処理結果を提供するもの
- ドメインは、インターネット上の住所
- データベースはデータを保存しておく場所